3D超音波検査装置 (Matrixeye™)
高速スポット溶接検査用Matrixeye™Ⅵ
特長
Matrixeye™Ⅵはスポット溶接の検査に特化した機能を凝縮した超音波検査装置です。
- 3D SAFT-PA(3次元開口合成法とフェーズドアレイ)機能搭載し高い検査精度を実現
- 検出の難しいブローホールや圧接状態が検出可能
- 探傷速度向上により検査時間を短縮
- CPUの高性能化により、弊社従来機よりも結果表示までの時間が40%短縮
- 画像更新速度が弊社従来機よりも、1.6倍に向上
- 分かりやすい操作性
- 傾いた打痕検査もリアルタイム画像と傾きガイド機能で正確かつ容易に検査が可能
- 次点検査位置表示により、検査箇所ミス等の低減に貢献
- 見やすい結果表示
- 結果のデータベース化機能により、検査結果を分かりやすく表示・管理が可能
- 2枚組・3枚組でも片面から自動判定による検査が可能
- 手元スイッチにより片手フリー検査が可能
[NEW]MatrixeyeⅥ専用スポット溶接検査用ソフトウェア
- 検査結果のリアルタイム表示
検査結果が検査中にリアルタイムで更新するようになり、検査結果
を確定させるタイミングが分かりやすくなりました。 - 簡易計測モード 板厚情報を入力することなく、溶融部の径を測定できるモードです。
- 圧接検出能力の向上 圧接状態を検出する新たなアルゴリズムを搭載し、実際のナゲット径を計測できるモードです。
- 各種自動調整・チェック機能の充実
従来の表面自動調整に加え、感動調整・シュー摩擦度チェック機能
・プローブチェック機能を追加搭載。安定した検査品質の維持に貢献します。 - 操作性向上
従来ソフトウェアから画面構成を大幅に変更し、設定画面の分類別
表示や指定ファイルの直感的に選択できるようにするなど、視認性
や操作性が大幅に向上しました。 - 外部機器連携機能
外部PLCやPCとの連携機能を新規搭載し、外部よりMatrixeyeを制御
できるようになりました。
基本仕様
高速スポット溶接検査用Matrixeye™Ⅵ
項目 | 仕様 ※ | 備考 | |
---|---|---|---|
全般 | 装置寸法 | 345 × 230.5 × 125mm | 突起を含む |
装置重量 | 約5.5kg(約6.5kg) | バッテリ1個(2個) | |
CPU | Pentium N3710 1.6GHz | ||
メモリ | 4GB | ||
ストレージ | SATA SSD 512GB | ||
OS | Windows10 IoT Enterprise(32bit) | ||
表示 | 10.4インチ(XGA)液晶タッチパネル | ||
USB | 2.0 × 2、3.0 × 2 | ||
ビデオ出力 | HDMI | ||
イーサネット | 1000BASE-T | ||
エンコーダ | TTL相当入力6ビット | ||
オーディオ出力 | あり | ||
電源 | バッテリー | Liイオンバッテリ | 93Wh |
バッテリー使用時間 | 3h / 6h | バッテリ1個 / バッテリ2個 | |
AC | 100~240V 50/60Hz | ||
使用環境 | 温度 | 摂氏5~35 度 | |
湿度 | 相対湿度20~80% | 結露無き事 | |
画像化 | 画像合成処理 | SAFT(開口合成)処理 | |
付属品 | マウス、キーボード、バッテリ2ヶ、拡張バッテリケース バッテリ充電器、ACアダプター(本体用、充電器用)、 電源ケーブル(本体用、充電器用)、接触媒質 |
※本仕様は予告なく変更する場合があります。
基本機能
項目 | 仕様 | 備考 |
---|---|---|
対応接合枚数 | 2枚組、3枚組 | 記載以外の場合でも対応できる場合がありますので、ご相談ください。 |
対応板厚 | 最小板厚 約0.5mm | |
最大総厚 約6.0mm | ||
対応材質 | 鋼(ハイテン材含む)、アルミ | |
ナゲット径 | 約3mm~8mm | |
計測・判定項目 | 接合径、接合部面積、打痕深さ、溶接部厚さ、圧接 | 𝑛√(𝑡_𝑚𝑖𝑛 ) の閾値設定機能有 |
※本仕様は予告なく変更する場合があります。
その他機能
項目 | 特徴 |
---|---|
検査条件 作成・管理機能 |
検査点ごとに検査パラメータが異なる複数打点を1つのプログラムとして一括作成/管理が可能です。 |
表面調整機能 | 製品の表面(原点)を認識し自動調整します。 作業前に実施する事で日々の誤差を最小限に出来ます。 |
カップリング チェック機能 |
シュー先端と検査品表面間に塗布された接触媒質の有無を検出し、不足の場合はランプが点灯します。 |
平行サポート機能 | ナゲット表面とシュー先端の平行度を確認できる機能です。平行度を均一化することで、検査精度が向上します。 |
データ管理機能 | 検査結果を合否、検査日、検査員等の項目ごとにソートする事が出来る為、データ管理が容易になります。 |
※本仕様は予告なく変更する場合があります。
検査例
- 検査(データ取得)中画面
- ①:C-scan画像(平面画像)
- ②:B-scan画像(断面画像)
※通常は中央十字部断面 - ③:接触媒質の不足の表示灯
- ④:検査結果及び次点検査位置表示
(製品写真等に検査結果を表示し、
計測点ミス低減に貢献)
- 検査結果画面
- ①:自動計測結果 (GOOD, Small , Open , Thin , Stick)
- ②:自動判定結果 (OK, NG, N.A.)
- ③:接合部径 (④+⑤)/2
- ④:接合部長径 (赤線)
- ⑤:接合部長径 (青線)
- ⑥:接合部径の閾値
- ⑦:打痕深さ
- ⑧:溶接部厚さ
- ⑨:A-scan
- ⑩:B-scan画像
- ⑪:C-scan画像 (平面画像)
(C-scan画面の色分けに関しては下の模式図参照)
良品(2枚組)
良品(3枚組)
接合径(small)
離れ(open)
焼け過ぎ(Thin)
圧接(Stick)
- Matrixeye、Finethroughは全て東芝エネルギーシステムズ株式会社の登録商標です。
- Microsoft、Windows、ExcelはMicrosoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。